先日、NEWSのコーナーでも紹介されていましたが、アメリカのメディア、What Youthよりアイショッド・ウェア、ピーター・ラモンデッタ、レイヴン・ターシー、ケヴィン・ターペニングによるジャパンツアー動画が公開。
という事で、関西で少しガイド的なお手伝いをした時のちょっとした裏話。
海外のトッププロが関西を訪れた時には、俺は英語がまともに話せないくせにわりとガイドのヘルプ的な感じで同行したりする事が多いです。
そんな事からも、映像だけではなく生で世界と日本との格差を体感出来るチャンスをわりと頂いているのですが、日本のスケーター、特に海外トッププロのデモを生で見るチャンスに乏しい地方のスケーターに映像では見えない世界との格差を縮めるべくヒントになればと思い、今回、俺が特に印象的だった裏話を一つ。
現場は鶴見緑地駅を出てすぐ目の前で、大阪の人だったら知っている人も多いだろう場所。
最初、現地に到着し、イショッドは軽くフラットでウォームアップを始めたのですが、フロントポップヒール(バリアールヒール?)を狙っていたものの3~4回トライしてもメイク出来ず、「くそっ!!」的な感じで更にトライしていました。
この時点で俺は少しおかしいなと感じでいたのですが、と言うのも、その技は色々な映像を見ていても彼にとって比較的得意な技のはずです。
に、関わらず、しかも朝一番でもなく、何ヶ所か別のスポットにも行った後なので体もある程度動いているはずなのに、簡単なはずのフラットトリックがサクッとメイク出来ない。
基本、研究熱心な俺は(笑)単なる調子悪さとは思えず何か秘密がある様に思えてずっと見ていました。
そして、10発撃たないくらいからクリーンメイクしだし、「おっしゃ、調子上がって来たわ!」と言わんばかりにその後は、連続メイク。
トータル20発撃ったかどうかくらいで、「よっしゃ、やろ!!」とカメラマンやスタッフに声をかけたかと思うと、すぐ横の12段ステアへ!
かと思うと、わずか8発で見ての通り、8:50秒あたりからのクリーンメイク。
ここに来て、先ほどの疑問がすぐに解決しました。
要はフラットでステア用にタイミング合わせをしていたのです。
だから簡単なはずのフラットをすぐにタイミング合わせが出来ずに失敗していたのです。
といっても本人に確認していないので俺の推測ですが、恐らく間違いないのではと思います。
と言うのも、それは2カット目の正面からの映像を見て貰うと分かるかもしれませんが、昔の様にステアを落ちながらのキャッチでは無く、ステア最上段部の水平ラインよりも上の位置でフラットトリックをやるのと同じ感じでキャッチして捉え、後は通常のオーリーをキープしてステアを耐えるだけ、といったやり方に進化しているのです。
なので、映像では感じにくいかもしれませんが肉眼で見ていると、最初のオーリーの蹴りだしから着地までの滞空時間が仮に同一であっても、昔の落ちキャッチ方式と比べ、蹴りだしからキャッチまでと、残り着地までの時間の配分比率が事なり、オーリーをキープしている時間が長い為、板を回してキャッチした後、オーリーをキープしている間は一瞬スローモーションを見ている様な錯覚に陥りました。
勿論、この方法だけが全てではないでしょうが、ステアでの回し技のメイク率を上げたい人はこの方法を試してみるのも良いかもしれませんね。
OSAKA DAGGERS OFFICIAL WEB SITE